17冊目 短編工場 集英社文庫編集部編
これも買った記憶はないので、妻の本だろう。
この本は有名著者が小説すばるで発表した短編を集めた短編集だ。
どれも読み応えがあり、感動したり怖くて鳥肌が立ったり味わい深かった。
各話おぼろげながらも「あれ、このシーンまえも想像したことあるかも」
っていうシーンがあったので、前に一度よんでいるんだろう。
特に気に入った話は
「ここが青山」奥田英朗
旦那の勤め先が倒産して主夫になり、妻が働きにでる夫婦の役割逆転するお話だ。
それなりに2人とも生活を楽しんでいる様子がなんとなく好きで
市民をいじめる警察官「バガポリ」のあだ名センスにクスっときた。
「川崎船」熊谷達也
これは感動した話だ。タラ漁が主産業の一帯を舞台に一人の青年がどのように
船や人生を舵取りしていくかっていうお話だ。
最後に感動して通勤電車の中でウルウルしちまった。
短編集だと一冊のストーリーの比べて内容忘れやすい気がするので、
数年たったらまた普通に楽しめると思う。良書なのでそれまで大事にしまっておこう。