20冊目 冒険の書 孫泰蔵

 



休み休み、2ヶ月ぐらい時間を掛けて読んだ。

なんなら途中休んで別の一冊を丸々読んで、またこの本に戻ってきてる。

だから正直最初の方の内容なんて忘れてるし、なんか抱いた感想もあったんだけどな、、


この本を読んだ感想だけど、これ読む前に読んでいた、実力も運のうちって本と似通ってる箇所がいくつかあって、意識してセットで読むと理解が深まると思う。

「学校」という施設が社会に格差をもたらす「装置」として機能してしまっている側面や、政治は専門家に任せようと市民が参加しない姿勢の話とかは同じ事言ってたな。


根拠立てて話を進めるのでは無く、問いを立てることがテーマの一つだから論が飛躍したり、前提が急なところは否めないけど、気づきや立ち止まって考えてみるということは達成されてるんじゃないのかな。


AI時代が到来して、人間は今までのようにスキルをアップデートしても結局はAIに取って代わられる存在になるだろうから、今までのような型どおりの勉強は不要かもね?っていう話は勇気づけられたな。俺も何か勉強しなきゃいけないような気がしてるけど、何勉強したらいいかよくわからないし、勉強してどうなりたいのかもよくわからない状態だから。

「てかなんで勉強しなきゃいけないんだっけ?」をきちんと真正面から掘り下げたこの人は立派だよね。

ただ俺みたいな少し意欲的で怠惰な人間は都合良く解釈してしまわないように、全体を俯瞰して読まないといけない本だと言える。


あとこのAIの話、思うこともあって、

産業革命時に機械が導入された際、奴隷的な労働は機械に代わってもらって、人間は奴隷から解放されるかもという期待がされていたが、実際が人間が機械の奴隷になった。

と紹介があったが、AIの登場では奴隷にはならずに解放されると思ってることについてぜひ著者に質問してみたいところだ。


この本も内容忘れた頃に一気読みした方がよさそう。

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