16冊目 世界最高の話し方 岡本純子
この本について語る前に、読書姿勢に変化があったことを記しておきたい。
この間、人生で初めて複数の本を同時進行で読んでいく「併読」をした。
普段の読書スタイルは1冊読み切るまでは、他の本には浮気しない紳士的な態度で
読書に臨んでいた。
なぜスタイルの変化があったか。
それは本を耳から聞けるアプリ「Audible」の導入だ。
いま2ヶ月お試し期間中だから色々聴いている。
聴く読書は家事中にもできるのが気に入っている。
皿洗いや洗濯物の干しや畳みの時に聴いている。
ざっと聴いた作品を並べると
・「流浪の月」凪良ゆう
・「墨のゆらめき」三浦しをん
・「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ
流浪の月は不幸な展開ばっかなので、聴き進めるのが億劫になり、結果的に併読が捗った。
墨のゆらめきは起伏豊かで飽きなかったので、今回テーマの「世界最高の話し方」はほとんど放置で聴き進めた。
そして、バトンは渡されたは、なんか事件あんのかな?を期待して聴き進めてたら、
これといった事件はなく終わってしまった。まぁ幸せになって何よりだ。
こうして浮気性な読書スタイルで挑んだ「世界最高の話し方」の方に話を移していこう。
この本は妻の本だ。
早い人なら数時間で読めてしまうのではないだろうか。
それぐらい文字数が少なく、改行が多く、視覚的にわかりやすく書かれている。
中身はエリートに話し方指導をした著者の経験からくるメソッドを語ってる感じだ。
まぁよくある類いの本。俺の予想、この著者は世の偉い「オジサマ」を相手にしすぎて、
おやじギャグが好きそうってことだ。
雑談の進め方アドバイスに「ど」の使い方を説いている節がある。
・どのように
・どうしたら
・どのくらい
・どんな
だとか「ど」で始まる質問は自分のことを聴かれてるのでノってしゃべってくれるそうだ。
締めの一言にオヤジが滲み出てくる。
「「どう」を知れば、動じません」「大切なのは「ど」力」
経営者のオジサマは喜びそうだよな。
それ以外にも料理における「さしすせそ」みたいな覚え方で
いろんなメソッドが紹介されるぞ。
こういう自己啓発本って当たり前だけど、困ってるときに読む本だから
人前でしゃべる機会もなく、それに課題を感じていないとなると
イマイチ内容刺さってこないんだよな。
あまりにも中身薄くて胡散臭いって訳ではなかったから、話し方について勉強してみたい
あなたにとってはいい本になるかも知れない。
余談だけど「中身薄くて胡散臭い本」の見分け方って知ってるか?
それは著者の顔が全面に押し出された本だ。
そうそう。Daigo,ホリエモン、キンコン西野、ひろゆきetc...とかのことを言っている。
「誰が」言ってるかが重要で「何を」言ってるかは大して重要じゃないから
表紙の著者の顔がデカデカと載るんだろうか。まぁあくまで個人的な良書見分け方だ。